システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験は、情報に関する国家資格の一つで、高度IT人材として、情報システムまたは組込みシステム開発に必要となる要件定義、アーキテクチャ設計を行い、情報システム開発を主導する人材であるかを示す情報処理技術者試験です。

試験のレベルは他の高度情報処理技術者試験と同じ最も難易度の高いスキルレベル4に相当します。

システムアーキテクトの役割

システムアーキテクト試験は、高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者を想定し試験が実施されます。

システムアーキテクトの役割と業務は、

情報システムにおいては、情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導します。

①情報システム戦略を具体化するために、全体最適の観点から、対象とする情報システムの構造を設計する。

②全体システム化計画及び個別システム化構想・計画を具体化するために、対象とする情報システムの開発に必要となる要件を分析、整理し、取りまとめる。

③対象とする情報システムの要件を実現する最適なシステム方式を設計する。

④要件及び設計されたシステム方式に基づいて、要求された品質を満足するソフトウェアの設計・開発、テスト、運用及び保守についての検討を行い、対象とする情報システムを開発する。なお、ネットワーク、データベースなどの固有技術については、必要に応じて専門家の支援を受ける。

⑤対象とする情報システム及びその効果を評価する。

また、組込みシステムにおいては、組込みシステムの要件を調査・分析し、機能仕様を決定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめる業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導します。

①組込みシステムの企画・開発計画に基づき、対象とする組込みシステムの機能要件、技術的要件、環境条件、品質要件を調査・分析し、機能仕様を決定する。

②機能仕様を実現するハードウェアとソフトウェアへの機能分担を検討して、最適なシステムアーキテクチャを設計し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめる。

③汎用的なモジュールの導入の妥当性や開発されたソフトウェア資産の再利用の可能性について方針を策定する。

システムアーキテクト試験

受験資格

年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験できます。

以下のいずれかの場合、本人の申請によってその後2年間、午前Ⅰ試験が免除されます。

応用情報技術者試験に合格する
②いずれかの高度試験に合格する
③いずれかの高度試験の午前Ⅰで基準点以上の成績を得る。
情報処理安全確保支援士試験に合格した者
⑤情報処理安全確保支援士試験の午前Iに基準点以上を得た者

試験日時・試験の方法

受験(願書)の申し込みは例年7月の上旬から8月の上旬までに受付されます。

試験は、秋期のみ。例年 10月の第3日曜日に実施されます。

午前Ⅰ試験 09:30-10:20(50分)

テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系から30問
※四肢択一問題30問×3点または4点で合計 100点

午前Ⅱ試験 10:50-11:30(40分)

テクノロジ系、ITストラテジ系から25問
※四肢択一問題25問×4点で合計 100点

・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・データベース
・ネットワーク
・セキュリティ
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術
・システム戦略
・システム企画
の9分野から出題

午後Ⅰ試験 12:30-14:00(90分)

※記述式4問中2問回答×50点で合計100点

午後Ⅱ試験 14:30-16:30(120分)

※論述式3問中1問回答×100点で合計100点

※午後Ⅱ:1問
※午後Ⅰ・Ⅱ試験(午後Ⅰ:記述式、午後Ⅱ:論述式)

<午後試験の出題範囲>

<情報システム>

①契約・合意に関すること
②企画に関すること
③要件定義に関すること
④開発に関すること
⑤運用・保守に関すること
⑥関連知識

<組込みシステム>

①機能要件の分析、機能仕様の決定に関すること
②機能仕様を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定に関すること
③組込みシステムに応じた開発手法の決定
④汎用的モジュールの利用に関すること

合格基準

午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ
試験
時間
50分 40分 90分 120分
出題
形式
多肢選択式
(四肢択一)
多肢選択式
(四肢択一)
記述式 論述式
出題
30問出題
30問回答
25問出題
25問回答
4問出題
2問回答
3問出題
1問回答
合格
基準
100点満点中
60点以上
 100点満点中
60点以上
 100点満点中
60点以上
ランクA
(合格水準に
ある者)

受験料

平成30年は、5,700円

合格者の特典

システムアーキテクト試験の合格者は、
・弁理士試験の科目免除
・中小企業診断士試験の科目免除
・技術陸曹・海曹・空曹及び予備自衛官補(技能公募)の任用資格
などのほか、省庁・官庁での階級評価試験として認知されており、国家公務員総合職採用試験、公認会計士試験、税理士試験などとともに最難関の試験として評価することが多いとされています。

また、システムアーキテクト試験に合格した者又は午前Iに基準点以上を得た者はその後2年間、他の高度情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の午前Iの科目免除が受けられます。

システムアーキテクト試験の難易度・合格率

システムアーキテクト試験の合格率は13%前後です。

合格率だけをみると、さほど難易度が高いようには感じませんが、業界内でも経験を積んだベテランが受験しますので、実質的な難易度は数字以上に高くなります。

情報処理安全確保支援士試験ネットワークスペシャリスト試験中小企業診断士試験と同等の難易度と考えてよいでしょう。

合格発表は試験実施日の2ヶ月後です。

システムアーキテクト試験の過去問や合格体験記

システムアーキテクト試験の過去問

参考:システムアーキテクト試験 過去問・・・平成29年度のシステムアーキテクト試験過去問題。

システムアーキテクト試験の合格体験記

参考:みんなの受験記(システムアーキテクト)・・・システムアーキテクトの合格体験を集めたサイト。


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