診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験とは医療事務に関する能力認定試験です。
医療事務とは、医療関係施設の事務職としての就職・転職・再就職に役立つ、女性に人気の資格です。病院をはじめとして様々な医療関係施設からの需要も多く、景気に左右されにくいとあって今もっとも人気のある資格の一つです。
高齢社会の日本では今後ますます需要が増えると思われます。
医療関係の事務職は、年齢や経験を問わず、また特に資格がなくても就業することが可能ですが、医療事務の業務には、受付業務、カルテ管理業務、オペレータ業務、会計業務(治療費の計算)、診療報酬請求業務など医療機関独特の専門的な事務作業があります。
医療事務員として、これらの業務を円滑に遂行していくためには、医療保険の仕組み、治療費の計算方法、診療報酬請求の仕組みなどを理解しておく必要があり、この専門知識(スキル)を証明するのが、医療事務試験です。
就職に必要な資格ではありませんが、資格保有者は有利になります。すぐに就職はしないけど、将来のために習得される方も多くいらっしゃいます。
医療事務の資格試験は国家資格ではなく民間資格です。複数の団体・法人が主催しており医療事務関連の資格は10種類以上にも及びます。
当サイトでは、数ある医療事務試験のうち、公益財団法人日本医療保険事務協会が実施し、厚生労働省後援の検定試験である診療報酬請求事務能力認定試験をご紹介致します。
診療報酬請求事務能力認定試験は、厚生労働省が認可している唯一の医療事務資格試験です。医療事務資格試験の中で最難関と言われており、医療事務試験の中で最も社会的評価の高い試験と言われています。
診療報酬請求事務能力認定試験
試験科目は医科と歯科に分かれており、それぞれに学科試験と実技試験があります。どちらかの科目を選択して受験します。実技試験では、レセプト(診療報酬明細書)の作成能力があるがどうかを試されます。
尚、試験場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由です。
受験資格
誰でも受験することができます。
試験日時
年2回(7月、12月)、日曜日または祝日
試験の方法と試験科目
医科・歯科いずれかを選択して受験。医科の受験生が圧倒的に多く性別でも女性が全体の90%ほどを占めています。
学科試験と実技試験で合計3時間(180分)
学科試験
20問(5者択一のマークシート方式)
・医療保険制度等、公費負担医療制度の概要
・保険医療機関等、療養担当規則等の基礎知識
・診療報酬等、薬価基準、材料価格基準の基礎知識
・医療用語及び医学、薬学の基礎知識
・医療関係法規の基礎知識
・介護保険制度の概要
実技試験
診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成
外来から1問と入院から1問の計2問
試験会場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由。ただし、パソコンや携帯電話等の通信機器の持ち込みは禁止
受験料
9,000円
合格基準と合格率
合格基準は、その年の難易度によって変わりますが、学科試験では55~60点以上(95点~100点満点)、実技試験で75~85点以上(100点満点)といったところで、診療報酬請求事務能力認定試験の合格は、実技試験がカギを握っていることがわかります。
合格率は30%前後とやや難関です。通信教育でしっかり学習するか、独学で学習する場合は、Amazonなどでテキストを購入して学習します。
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